「押入れ、ドラえもんみたいに入って寝るだけじゃもったいない…」 その通りです。特に日本の押入れにある中段(棚)は、防音ブースのデスクとして最強の高さ設定になっています。
結論から言うと、押入れは座って行う作業(ASMR、朗読、ゲーム実況)の専用ブースに改造するのが正解です。 逆に、立って歌ったり楽器を弾くのには不向きです。
この記事では、押入れの特性を活かして、費用2万円台で「集中できる録音基地」を作る手順を解説します。
1. 押入れが「最強のブース」になる理由#
クローゼットとは違う、押入れならではのメリットがあります。
① 「中段」がそのままデスクになる#
多くの押入れには、布団を置くための中段があります。この高さ(約70〜80cm)は、一般的なデスクと同じ。 つまり、椅子を持っていくだけで、機材を置くテーブルを新たに買う必要がありません。
② 奥行きが広い(約90cm)#
PC、マイク、オーディオインターフェースを置いても余裕があります。 秘密基地のような「お篭り感」があり、視覚情報が遮断されるので、録音への集中力が劇的に上がります。
2. 押入れDIYの手順(予算目安:2〜3万円)#
STEP 1:襖(ふすま)を外すor対策する#
襖は紙なので、防音性は皆無です。
- 外す(推奨):外して、代わりに防音カーテンや遮音シートを貼った板で蓋をする。
- そのまま使う:襖の裏側に遮音シートをタッカーで打ち付ける(※穴が開くので賃貸注意)。
STEP 2:中段を「制振」する#
そのままだと、キーボードを叩く音やマイクアームの振動が「ボワンボワン」と響きます。 中段の板の上に防振マットや厚手のカーペットを敷いてください。これで音がタイトになります。
STEP 3:壁3面を吸音する#
座った時の「正面・右・左」の壁3面に吸音材を貼ります。 ASMRやナレーションなら、部屋全体を埋め尽くす必要はありません。「顔の周り」を重点的に吸音すれば、クリアな音が録れます。
3. 注意点:押入れならではのリスク#
① カビの温床になる#
押入れは湿気が溜まりやすい場所です。吸音材を貼りっぱなしにすると、裏側がカビだらけになることがあります。
- 対策:定期的にサーキュレーターで風を送る。吸音材は「虫ピン」や「突っ張り棒」で固定し、たまに外して換気できるようにする。
② 天袋(上の棚)の荷重に注意#
防音効果を高めようとして、天袋に重い遮音材(石膏ボードなど)を詰め込むのは危険です。底が抜ける可能性があります。 天井部分は軽い吸音材だけにしておきましょう。
- 詳しくは:防音室の換気・空調対策|暑さと酸欠を防ぐ方法 ※ここでも「換気」は必須です!
4. ASMRユーザーへの特記事項#
囁き声や耳かき音を録るASMRの場合、「完全な無音(遮音)」よりも「ノイズのなさ(吸音)」が重要です。
押入れブースは、外の救急車の音は防げませんが、部屋の冷蔵庫の音やPCのファンノイズを遠ざける効果は絶大です。 布団に囲まれたようなデッドな空間は、ASMRに最も適した環境と言えます。
Check! ホワイトノイズは、オーディオミキサーやプラグイン(ノイズキャンセリング)でもある程度抑えられます。 ただし、機材によって音質劣化のクセがあるため、Amazonレビューや先駆者のブログで「ASMRとの相性」を確認してから導入しましょう。
まとめ:座り作業なら「押入れ」一択#
- 立って歌うなら → クローゼット
- 座って録るなら → 押入れ
この使い分けが基本です。 使っていない押入れがあるなら、そこは宝の山(デッドスペース)です。 まずは中の布団を出して、椅子を持ち込んでみてください。それだけで「可能性」を感じるはずです。
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